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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
355/1085

side:A 最悪の想定

――――side of ”after”



「クリシュナさんの存在ってのはわかるけど、セーブ形式って?」


「最近のゲームと同じ、任意セーブと自動セーブの違いのことだよ」


「え?」


「これまでは、それを()()出来る人間がいなかった。

だから、クリスちゃんは自動セーブされた世界(データ)にいる可能性が高い」


「それの何が問題なのよ?要はロード出来たらいいんでしょ?」


「そう、ロード()()()()、ね」


「ど、どういうこと!?」


「自動セーブだって言ったでしょ、仮に新しい世界(データ)が生成されたら……」


「どうなるのよ!?」


「恐らくは、世界(データ)そのものと一緒に消える」


「!」


「だから、そうなる前に一刻も早くロードしないと」


「り、リタ船長!航路は戻したの!?」


リタ船長は船員達に指示を送っていたところだった。


「ああ、ついさっき戻したところさね」


「急いで!」


「それはわかってはいるし、精いっぱいやってるけど……」


かと言って、それで船がそれ以上早くなるというものでもない。


「っ……そ、それで、チヒロ。ロードってどうするの!?」


「それについては心配ないよ。今のワタシなら、操作出来るから」



だから、後は世界(データ)が”塗りつぶされていなければ”、

そう言いかけた言葉をちーちゃんは飲み込んだ。

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