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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
354/1085

side:B 戦闘という共同作業

――――side of ”before”


「シンシアさん!」


シンシアさんに呼びかけながら、腕を引っ張るがシンシアさんの足は完全に止まったままだった。


『オオオオオォオオォオォォォ』


「く!」


動きが止まった事で、一斉に獣達が飛びかかってきた。


「――『ジャイロ・エアスピット』!」



咄嗟に魔法を空に向けて放つ。


風圧で飛びかかってきた獣は弾きかえしたが、直撃させられない分、威力が落ちた。


「しっかりして下さい、シンシアさん!」


今の方法では飛びかからず、真っ直ぐに突っ込んで来られたら、対応出来ない。


現に今まさに突進しようと姿勢を低くする獣が見えた。


「う――あ――」


「シンシアさん!」


反応を示した、そう思ったのも束の間だった。


「あ、ああああああああああああっ!!」


シンシアさんの恐怖が爆発した。


駄目だ、戦い慣れしていない彼女はとっくに精神の均衡は崩れていた。


「――っ」


迫る終末の獣――私はイチかバチか剣を持ち替えた。


シンシアさんと私を繋ぐ手――そう二人で握る形に。


「はぁっ!」

「!?」


突っ込んで来た獣にシンシアさんと一緒に剣で迎え撃った。


荒療治だが、こうなったら、直接戦闘を味合わせてシンシアさんに慣れてもらうしかない。


それが私の判断だった。


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