表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
319/1085

そして、誰が残るのか?

馬車から出て、裏に繋いでいた、馬達を確認する。


しかし、そこにそれまでいたという痕跡はあっても、馬達はいなかった。


「どういう事ですの!?どうして、あの子たちまで……」


()()()()……!」


「え?」


困惑するシンシアさんを引っ張って、区画を飛び出した。


「クリシュナさん!?」


私はシンシアさんを抱きかかえて、走り出した。


「お、お姫様だっこ……」


シンシアさんの体力に合わせている暇はない。


しかし、シンシアさんを一人にする訳にはいかない以上、それが最善だと思った。


「……意識のないセレナや、海上で大した使い道がない馬達がいなくなるってことはつまり、

失踪や誘拐じゃないってことです。文字通りの消失です!」


「え……あ、じゃあ、みんなは、どこに!?」


「わかりません!けど……」


私はデッキに飛び出した。


開けている船上なら、まだ何かやりようがあるんじゃないかと言う判断だ。


「ここにも……今まで通った通路のどこにも、人の気配はなかった……」


「まさか、みんな……船員さん達も消えたんですか!?」


暗い月夜の中、私達は船上で二人ぼっちだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ