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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
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見る目

ブリッジを出た私は、思わず目の前にあった樽に手をついて、大きくため息を吐いた。


「正直、リタさんがあんな人だとは思ってませんでした」


「多少なりとも、商売人気質なところはありましたが、あそこまでシビアとは思ってませんでしたわ」


「そういう問題なんですか?」


「商人としては、彼女の言い分はわからないでもないですわ。

ですが、船長としては(いささ)か無責任に思います」


「同意見です。少なくとも、リタさんは船長に比重を置いた人だと思ってましたが」


「と、言いましても、ほんの数週間の付き合いです。

私達がリタ船長の人格を見誤っていたのかも知れません」


「そうなんでしょうか……」


シンシアさんが元気づけるように私の肩をポンポンと叩いた。


「とは言っても、私達は私達の出来ることをするしかありませんわ」


「そうですね……じゃあ、とりあえず戻って、ちーちゃんと合流しましょうか」


「ええ、わかりましたわ」


私は前のめりに崩れていた体勢を起き上がらせた。


その時、ふと疑問に思った。


ブリッジなのに、どうして、リタ船長一人しかいなかったのだろうと……


よくよく考えれば、機器類が機能していないのだから、用がなくて当たり前か、と自己完結した。

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