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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
314/1085

現在地:不明

ブリッジにいたリタ船長は、私達の話を聞いて、机の上で両手を重ね合わせた頬杖で口もとを覆いながらも、

難しい表情を隠しきれてはいなかった。


「なる程、それで機器類に異常がないか、知りたいってことさね?」


「はい」


「なら、言っておこうかね。既に異常は出てる」


「!」


リタ船長は立ち上がり、窓の方へ歩みを進めた。


「船の知識はどれだけ持っているんだい?」


「大して知りませんが……」


「同じく……」


「そうかい。なら、こう言っておくかね……今、我々はどこにいるのかわからない」


「え!?」


「と言っても大体の位置は目印になりそうな島は見つけたから、海図と照らし合わせていけば、ある程度は割りだせるさね」


「そう……なんですか。じゃあ、正確な位置がわからないと言うのは……」


「当然、機器の不調さね。魔法によって正確な位置を割り出し、航路にズレがないか確認出来る……しかし、どうやら機器によると、てんでデタラメな場所を指してるのさ」


十中八九、巻き戻しによるズレだろう。


「といっても、それ自体は珍しくない。

船乗りにとっては、不確かな機器より自分達の目と経験が頼りだからね」

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