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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
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狂人の集団に正常な人間が一人入れば、正狂は逆転する

なんだというのか?


何が起こっているのか、私自身わからなかった。


「……っ」


それでも、現状の把握をすべきだろう。


邪魔にならないようにしたとは言え、デッキで釣りをすれば、印象に残るだろう。


私は他の船員達が覚えてないか、確認に走った。




「え、さぁ……」


「覚えはありませんね」


「そんなことありましたっけ」


「いえ、見てません」


「あはは、そんなことあれば覚えてますよー」




「え、そんなこと許可した覚えはないよ」


「……」


船中を周り、最後にリタ船長に聞いてみたが、誰一人として覚えていなかった。


「まぁ、許可が欲しいっていうなら許可するけど」


「……あ、どうも、ありがとうございます」


とは言え、許可を貰ったところで、釣りをしている場合とも思えない。





私はデッキに出て、潮風に当たりながら、考えることにした。


「これはどういうこと……?」


集団催眠や暗示……そのテの抵抗力の強い私がかかっていないと考えれば、一見辻褄(つじつま)は合いそうだ。


しかし、その場合、作ったはずの”オモック”がない理由を説明出来ない。

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