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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第9章 海を渡る少女
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現状回帰

お刺身を食べ終わった頃には空は夕焼けに染まっていた。


そこから、ちーちゃんと手合わせを行った。


そこから、一時間。


ちーちゃんが限界ということで、手合わせを終えた私は、気分転換に再びデッキに上がった。


辺りはすっかり暗く、月が空高く輝いていた。


船員達は夜になっても、動いていたので、釣りのポイントに使ったところにまで歩いていくと、

私は夜空を眺めた。


思えば、こうしてゆっくり空を眺めることなんて、いつぶりだったかもわからない。


旅を始めてからはもちろん、家にいた頃も鍛錬に明け暮れ、空を見上げる余裕すら、

私にはなかったと思う。


一つ言えることは、私には立ち止まっていられる時間、余裕なんてないと思っていた。


だから、私は空を見上げることすら、忘れていたのだろう。




それは大きな気付きだった。



一度、立ち止まって考えること、それを私は忘れていたのかも知れない。


未だ攻略法の見えないラン兄さんの宿題、

結晶化したセレナの治療方法、

そして、アル兄さんの捜索――――――――――



見えないから、突き進むばかりでなく、現状から考えることも重要なのではないか。



私は月を見ながら、考えを巡らしていた。



どこからか、歌うような海鳥の鳴き声が聞こえた。

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