隔離空間
……一週間後
私達は約束通り、リタ船長の船に乗り込んでいた。
ちなみに、レナさんも順調な回復を見せ、そのまま航海士として、復帰となった。
馬車は貨物の一角を広めに借りれることになった、
その変わり、元々貨物船で、客室がないことも相まって、
私達の居住区がそのまま馬車の中ということになった。
まぁ、目隠しの仕切りもあるし、女船長ということもあってか、乗組員の半数以上が女性ということもあり、
不便らしい不便はなかった。
ただ、食べ物が、基本、味のしないビスケットだったので、シンシアさんは特に辛そうだった……
セレナは結晶化したままの状態で、馬車の中で、積み荷と化していた。
定期的に様子を見ているが、今のところ異常はない。
船での仕事はなかった。
当然と言えば、当然だが、乗組員だけで動かしている以上、素人の私達に出来ることはない。
一角で区切っている以上、私達自身も半分貨物のような扱いに近かった。
私は特にそのことに不満はなかった。
馬達の世話は必要だが、それ以外はほぼ鍛錬にあてられた。
ちーちゃんにも、相手をしてもらうなどしていたが、
ある日、シンシアさんの不満が爆発した。
「あああああああ、もうっ!!」




