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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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そして、彼女は解き放たれた

ふぅ……と、息を吐き出した。


感触では成功したように感じた。


「レナさん、聞こえますか、どうですか?」


レナさんはゆっくりと閉じていた目を開いた。


「う……!」


レナさんは顔をしかめた。


「レナ、大丈夫かい!?」


傍で見ていた、リタ船長が駆け寄った。


「だ、大丈夫だよ、リタ姉ぇ、()()()()()()()()けだから……」


「光……普通に見えるんだね」


レナさんは”悪魔の眼”の進行状況により、失明に近い状態になっていた。


それが見えるということは、視界を塞いでいた、”呪い”が解呪されたことに他ならなかった。


「これで、大丈夫だと思いますが、本職の医者の意見も聞きながら、様子を見ましょう。

視界が元に戻ったことによる負担もあるはずです」


「あ、ああ、そうさね……」


リタ船長は心配そうにレナさんの肩を抱いた。


「でも、呪い自体の除去は出来たはずですよ。あとはリハビリですね」


「そうかい、そりゃあ、よかった!!」


よかったなぁ、とリタ船長はレナさんの肩を叩いた。


「それで、約束についてですけど……」


「ああ、船のことは任せな!でも、()()()は大丈夫なのかい?」


あの子……当然、セレナのことだ。


セレナの治療はまだ、これからだ。


「……ええ、大丈夫ですよ」



しかし、私は自分に言い聞かすように、そう返事していた。

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