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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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逆上

「っ……!」


妖精は奥歯を噛みしめていた。


話した感じから、妖精は余り頭がいいとは思えない。


舌先三寸……論理的に丸め込めれるかも知れない。


「この人を生かすも殺すもあなた次第です」


「……」


「間接的にとは言え、あなたが友達を殺すことにもなりかねないんですよ?」


「……!」


目に見えて、妖精は困惑を深めるように動じていた。


「逆に言えば、この人を助けられるのはあなただけとも言えますよ?」


詭弁だった。


しかし、彼女を丸め込む後押しになると思った。


だが――


「……そうだ、シュウを助けられるのはあたしだけなんだ」


「!?」


不穏な空気を感じた。


「だから、シュウを殺される前にオマエ達をみんなやっつければいい!!」


妖精は開き直ってしまった。


妖精の姿は再び見えなくなった。


「!」


そうはいかないと、白髪の男を見下ろす。


だけど、真下にいるはずの男の姿はいなかった。


「!?」


男だけじゃない、周りに誰もいない……!


地面がせり上がり、上下反転する。


上も下も何もわからない。


「うっ、げ、幻覚ですか!!」


これまでで、一番強い幻術だった。

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