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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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ネゴシエイト

「この人のために戦おうって言うんですか?」


白髪の男は倒れ伏したままだ。


「……シュウに手を出さないで」


「!」


私が気圧(けお)されそうなほどの圧だった。


しかし、同時にここが彼女の弱みだという意味でもあった。


ならば、それを利用しない手はない。


「あなたが何もしなければ、()()()しません」


「?!」


私は妖精相手に交渉を仕掛けることにした。


「ですが、あなたが危害を加えるなら、その芽を摘むために、この人を殺さないといけません」


「っ!そんなのっ、シュウを連れていくのは変わらないじゃないっ!」


妖精は困惑しているようだった。


「いいえ、変わりますよ。あなたが手を出さなければ、この人は死ぬことはありません、この場では」


「でも!連れてかれるなら、殺されるかも知れない!」


「どうでしょうか、この人は罪を犯しました。

その罰が死に等しいものなら、そうなるかも知れませんが」


それを判断するのは私じゃない。


「やっぱり、そうじゃない!」


「いいえ、違いますよ」


「え?」


「無理に抵抗すれば、確実に死にます。でも、それをしなければ、死なない可能性が出ます」

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