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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
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醜悪なるモノ

万来の拍手と歓声が広場を覆っていた。



その歓喜の理由は明白だった。


国家史上最悪の悪女、シンシア=エルシャーレが今まさに断頭台によって、

公開処刑されようとしていたからだ。



観衆達は悪女への鉄槌を今か今かと待ち望んでいる。



涙はとうに枯れ果て、絶望の淵に追いやられたシンシア……


彼女の無実を知るものは他に誰もいない――



ある一部を除いては――――





……








「さぁ、悪女よ。最期に言い残すことはないか?」


「……(わたくし)は……アタシは無実です……」


「フ……この期に及んでなお(うそぶ)くか」


「本当のことです」


「くどい!疾に審判は下っているのだ!」


断頭台に押さえつけられるシンシア、彼女にはもう抵抗する気力はなかった。


「さぁ!裁きの時だ!」


執行人の宣言に一段と沸き上がる歓声。


シンシアはその光景をひどく醜悪なものだと思っただろう。


執行人が刃を落とそうとした瞬間、透き通った声が響いた。





「その裁き、正当に(あら)ず!」

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