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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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無邪気の狂気

「掟とか、ルールとか、そういう決まりなんて関係ないんだよ」


「え?」


「妖精は自由なんだよ」


「でも、その自由はルールを守ってこそでしょう?」


世の中にある自由とは秩序を守ってこそ、尊重される。


「妖精には関係のない話だよ」


「じゃあ、掟はなんなんです」


「さっき言ったでしょ、そんな”決まり”はないんだよ」


「……」


明文化されたようなものではないと言うことなのだろう。


だけど、それなら――


「だとしたら、あなたも排除しないといけなくなります」


「……」


無秩序な自由は淘汰されるものだ。


「あなたにその”自由”があるのなら、私達にもあなたを排除する”自由”があるんです」


「……ふ」


妖精は僅かに口元を綻ばせた。


「なにが可笑しいんですか?」


「ふふふ……妖精を排除する?そんなこと不可能なんだよ」


「!?」


「あたしたち妖精は自然そのものなの。あなた達人間が自然そのものを滅ぼすことが出来るの?」


そういう妖精の眼は本気だった。


いや、そもそも、嘘を吐くということも知らないのかも知れない。

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