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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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友と掟

「……」


言わなければならない、”警告”がある。


しかし、それを今彼女に告げるのは躊躇われ、とりあえずは別の気になることを聞くことにした。


「……あなたはどうしてここに?」


「え?」


「他の怪物達(モンスター)がいなくなったのと、同時に妖精もいなくなったんじゃないですか?」


「わからない」


「どうしてです?」


「妖精の仲間……みんな突然いなくなった。妖精の住処にいるの、あたしだけ」


「そう、ですか……」


そもそも、モンスターがいなくなった理由もよくわかっていない以上、

それを免れた存在がいてもおかしくはないのだろう。


「では……この人、シュウ、でしたか?」


「うん、あたしの友達」


「その友達が何をしていたのか、わかっていますか?」


「よくは知らない。でも、友達の頼みだったから……」


「協力した、と?」


「うん」


「他の人を惑わし、催眠で操っていたんですね?」


「それが、シュウの頼みだったから」


「そう、ですか……でも、それは人間のルールを大きく逸脱したものになります」


「……?」


「妖精にもルール……掟だとかそういうものはあったはずです。

大人になった子とはもう、遊べない、とか」


「……」


「そういう意味では、あなたは人間のルール、妖精の掟の両方を破ったことになりませんか?」


「……」


妖精の表情は変わらない。


理解しているのか、理解出来ていないのか、読めなかった。

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