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外部操作
もっと細く、微弱な……それでいて敏感な針を――
暗闇の中に淡い光がともるイメージが浮かぶ。
それと同時に、迫りくる者達の中に歪められた光を見た。
「!」
その直感を頼りに、目を閉じたまま突っ込む。
殺気を感じ、姿勢を低くすると、私の頭の上を剣が通り過ぎた。
それと同時に無防備になった彼の胸に『針』を打ち込んだ。
「うっ!?」
相手の心臓が大きく跳ねるのがわかった。
歪んだ光が白くなる、しかし、ここで対処を誤ってはいけない。
無茶苦茶にしてしまえば、彼の命を奪ってしまう。
微量――ほんの僅かな電気信号でいいんだ。
神経をつなげた彼に放った電気信号は至極簡単なものだった。
『小指を動かせ』
「うあっ……!?」
覚醒の瞬間、『針』を引き抜いた。
「あ、あれ……」
目を開けると彼は困惑の表情で目の前の私を見ていた。
催眠は解けている。成功だった。
「よし――」
感覚は掴んだ。
神経をすり減らす部分もあるが、これで完全復帰するなら、問題はない。
私は他の人々の方へ自ら走った。




