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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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外部操作

もっと細く、微弱な……それでいて敏感な針を――


暗闇の中に淡い光がともるイメージが浮かぶ。


それと同時に、迫りくる者達の中に歪められた光を見た。


「!」


その直感を頼りに、目を閉じたまま突っ込む。


殺気を感じ、姿勢を低くすると、私の頭の上を剣が通り過ぎた。


それと同時に無防備になった彼の胸に『針』を打ち込んだ。


「うっ!?」


相手の心臓が大きく跳ねるのがわかった。


歪んだ光が白くなる、しかし、ここで対処を誤ってはいけない。


無茶苦茶にしてしまえば、彼の命を奪ってしまう。


微量――ほんの僅かな電気信号でいいんだ。


神経をつなげた彼に放った電気信号(めいれい)は至極簡単なものだった。


『小指を動かせ』


「うあっ……!?」


覚醒の瞬間、『針』を引き抜いた。


「あ、あれ……」


目を開けると彼は困惑の表情で目の前の私を見ていた。


催眠は解けている。成功だった。


「よし――」


感覚は掴んだ。


神経をすり減らす部分もあるが、これで完全復帰するなら、問題はない。


私は他の人々の方へ自ら走った。

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