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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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パルスの針

左眼で周囲を警戒しながら、右目を閉じて、意識を集中させる。


人差し指に神経を集中させたことで、中指が補助をするように重なる。



相手にダメージを与えるのではなく、目覚めさせる『気』――


針のような気が指の間から飛び出す。



イメージは私の神経回路から飛び出した針を刺すことで、相手の神経伝達に干渉し、電気信号を送る――





その時、私は目を閉じた死角から襲いかかる気配を感じた。


討伐隊の一人が私に斧を振り下ろさんとしていた。


私は1ステップ後退することで、回避し、

振り下ろされた斧を横から蹴り飛ばすことで、バランスを崩させ、彼は地面に叩きつけられた。


その首筋に『()』を打ち込む。


彼はびくんと、背筋をのけぞらせた。


「ぐ、がうぁあっ!」


「!」


嫌な気配を感じとり、私はすぐに『針』を引き抜いた。


「これじゃあ、駄目……!」


もっと、繊細な操作が必要だ。


今の方法では神経細胞をズタズタにして、廃人にしてしまうかも知れない。


「……」


私は、倒れている白髪の元にまで跳んだ。


今度は両目を閉じた。


操られた彼らが到達するまで、恐らく5秒程……


私は右手を左手で掴み、全神経を集中した。

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