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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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最後の謎

あとは私の予想通りだった。


外の山賊達は継続して戦い続けていたが、正気を失っている以上、指揮を失えばどうしようもない。


裏部隊との挟撃でいとも簡単に崩れた。


洞窟の入り口で、頑張ってもらっていた、ちーちゃんも、

大多数が私の方へと流れたこともあり、私が合流した時には全て終わっていた。


表部隊の面々も山賊達を倒した後、気付けとして、近くに菜っていた薄荷(ミント)を与えると、

すぐに正気を取り戻した。





……



山賊達を拘束して、連行用の馬車の到着を待つ。それで、終わりのはずだが……


「……もしかしたら、少しまずいかも知れません」


「え?」


合流したリタ船長は素っ頓狂な声を上げる。


ここで、私が知り得たことは全て話した、その上でまだわかっていないことがある。


「先行した私も、後からついてきたはずの表部隊の人たちも、正気を失っていました。

山賊達のリーダーを倒したとは言え、彼が他の山賊達をどう操っていたのか、まだわかっていません」


「……妖精の通り道、だよ」


しかし、ちーちゃんは全てを察していたようだった。


「それって、一体……?」

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