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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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最後の抵抗

白髪は地面に転がっていた棍棒を手にした。


「……いよいよ、土俵際かな」


棍棒の先を私に向ける――私は真正面から突っ込んだ。


「はぁぁぁっ!」


それを迎え撃たんと、白髪は連続突きを放った。


「これは……!」


棒術というよりは、槍術だった。


それも、憲兵が扱うような公的な槍術に近い……!


「だったら、『隼剣・彗星連撃』!」


剣と槍の打ち合いは剣が不利である。


この場合でも、速度にさえついてこれるのなら、その図式はひっくり返らない。



白髪が槍を使っていたの、なら――


「くっ……」


白髪の顔に焦りの色が見え始める。


それもそうだ、彼が使っているのは棍棒……それも木製の。


どんなに硬い木でも私の頑丈な剣と打ちあえば、木が負ける。


棍棒は一撃毎に削れ、軋み、ヒビが入り、割れ――――そして、ついに折れた。



「ぐぅっ!」


白髪が唇を噛んだのとほぼ同時に私は、白髪の元へ踏み込んだ。


「あ――」


そして、渾身のボディブローを白髪に叩き込んだ。


「がふっ!!」


白髪の瞳が宙を彷徨い、白目をむいた。


そして、そのまま地面に倒れ伏した。


こうなってしまえば、呆気ない幕切れだった。

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