表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
260/1085

最大魔力

まるで、軍隊蟻……自分で考える個を持たず、全体としての意思によって動いているようだ。


まるで、白髪が女王蟻のごとく――


手足のように使われ、

しかし、消耗品のように捨てられる。


集団催眠かなにかなのだろうか――


「くっ……」


冷静さを失ってはいけないことはわかっている。


それでも、自分の意思さえ持たずに襲いかかってくる山賊達に私は苛立ちを覚えた。


「こうなったら……!」


多少消耗が激しくとも、一気に大技で道を切り開くのが得策だと思えた。


私は襲いかかってくる山賊達の中心へと、あえて突っ込んだ。


「私の邪魔を――」


未だ展開したままの『エアスト・フィールド』、

ここにありったけの魔力を込めて、私を中心とした旋風を巻き起こす――!!


「――するなぁっ!」


元々、魔力を消費していたこともあって、それで殆どの魔力は使い果たした。


それでも、この場に集まった山賊達を一網打尽にするには充分だった。





巨大な旋風があけた時、私の視界は開けていた。


山賊達は部屋の端に追いやられ、気を失って、積まれたゴミ山のようになっていた。


天井は突き破られ、それでも崩落はせず、上部にあった地層ごと全て魔法で吹き飛ばしていた。


晴れた青空が、かつて、洞窟であったそこに差し込む――



「……逃がしませんよ」


そして、まだその陽の当たる場所に、白髪はいた。


「はは……化け物め」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ