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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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からくり

「そうか、聖魔力――」



私は、くるり、と身体を捻り、地面に着地した。


「これが、その銃のからくりなんですね」


左手には寸前のところで、引き抜いた聖魔力の欠片……一時的に硬質化した聖魔石があった。


「……どういう反応速度だい?」


「肉体操作なら、間に合いませんでしたよ」


私がそう言ったのと同時に、聖魔石は砕けて消えた。


……問題はない、これはただの残滓だ。


「弾丸の内部に意図的な空洞を造ることで、魔力を流し込む余地を与え、変換装置を備えた銃によって聖魔力へと変える……確かに、あくまで物体から防ぐための風の膜をすり抜けるには、いい手ですね」


「……なんで」


「加えて、タイミングよく結晶化することが出来れば、心臓を貫くことも出来た」


「……なんで、そんなことまで、わかるんだ?」


「見たからですよ」


「見た?あの一瞬を?」


白髪の疑問には直接答えず、私は剣で指示した。


「その銃の仕掛けは見極めました。内部に変換装置の核になる、聖魔石があるんですね」


「!」


「都合がいいです。ちょうど、探していたんですよ」


「自分から、奪うつもりかい?」


「そうさせて、もらいましょうか。山賊の因果応報を受けてもらいます」

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