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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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窮鼠猫を噛む

「とった……!」


「え……?」


ズドン、という衝撃が一瞬、私の息を止めた。


意味がわからなかった。


銃口を突き付けていたとしても、完全なゼロ距離にはならない。


『エアスト・フィールド』は未だ展開し続けている。


風の膜によって、抵抗を失い、僅かな衝撃もペンダントの加護によって無効化しているはずだ。


距離による問題……?


しかし、2、3m離れた場所と至近距離にそこまでの差があるとも思えない。


加えて、ライフル弾は弾頭の潰れによる貫通力の変化の関係によって、

遠距離のほうが貫通力が上がるという話もある。


ましてや、銃は武器だ。


武器はただ、武器で、そこに意思はないし、

それでいて、銃は装置に近い。


気合いを込めたところで、威力が上がる訳じゃない。


命中などの精度は腕によるが、

剣などと違って、扱いによって大きく威力が変わるものでもない。



ああ、だから――


「――」


この一瞬の(ダメージによって)、空白は(怯んだことに)説明がつかない――





そう、一瞬だ。


しかし、今、この展開を変えるのにはその一瞬で充分だった。

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