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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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抵抗の手段

「そんなこと言われても、抵抗しない訳にはいかないんだよね」


白髪は銃を構えなおした。


「そうですか……!」


私は地を蹴った。


同時に白髪は私の眉間を狙って引き金を引いた。


「『エアスト・フィールド』」

「!?」


銃弾は風魔法の膜によって防がれる。


それでも多少の衝撃は残るが、母の加護を受けたペンダントがそのダメージを無効化してくれる。


私は風の膜をそのまま利用して、白髪に体当たりを見舞った。


「ぐっ!」


白髪は後退し、部屋の隅へと押しやられた。


「そこっ!」


ひるんだ隙をついて、白髪の唯一の武器であるライフルを切り払おうとして――


「ぐ、ううっ!」

「!?」


白髪は左腕を盾にライフルを守った。


予想外の行動に私は一瞬、戸惑った。


ライフルが抵抗の手段である以上、それを失いたくないのはわかる。


それでも、今の攻防でまともなダメージを与えられないことは悟ったはずだ。


故に片腕を犠牲にしてまで、守る意味があるとも思えなかった。


そして、その一瞬の戸惑いをつくように、白髪はライフルを私の胸元に突きつけた。


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