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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第3章 奴隷少女
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騒動

「ふぅ……」


一仕事終えた私は近くにあった(たる)の上に腰を下した。


「クリスさんはどこまでわかってたんですか?」


「なにが?」


「今回のことです。まるでなにもかもお見通しみたいな……」


「たまたまだよ、たまたま」


「本当にですか?」


「本当だよ。なにもかも、なんて無理だよ」


「そうでしょうか……クリスさんなら出来そうな気もするんですが」


「過大評価だよ」


「……これから、クリスさんはどうするんですか?」


「勿論、アル兄さんの捜索に戻るよ。とはいえ、この街にいても、もう情報は集まりそうにないな……」


セレナにはきょうだいであることを打ち明けていた。


セレナの看病の間、時間を見て、街で聞き込みをしていたが、成果はなかった。


「わたしも……ご一緒しては迷惑でしょうか?」


「いいよ」


「あ、あっさりしてますね」


「だって、行くあてもないでしょ?」


「ない、ですね……」


「じゃあ、腰を落ち着けられる場所が見つかるまで、一緒にいようよ。それが、私の責任だと思うし」


「責任だなんて、そんな……」


と、その時建物の方で騒ぎが起こった。


「なんだろ?」


「捕まっていた、奴隷の人達が解放されたみたいですけど……パニックになってる人がいるみたいです」


「ちょっと、見てくるね」


私は人ごみの中に入っていき、その中でボロボロになりながら、

歩みを進めようとしている女性を見つけた。


「な、なにをしてるんですか?治療をしないと……」


「いいんです!それどころではないんです!」


「落ち着いて下さい!何があったんですか?」


「このままだと……このままだと……お嬢様が処刑されてしまうんです!」

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