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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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その兵士の命の価値

確かに彼の重装備なら、単独でもある程度の奇襲には備えられるだろう。


しかし一方で、罠の対処の面では、その重装備が枷となって、俊敏な動きが出来そうもない。


心構えとしては、立派だとは思うが――


「それでも、適任なのは私です」


あえて、剣に手を添えて殺気を出す。


実力さえはかることが出来るのなら、私の言いたいことはわかるはずだ。


「……だとしても、だ。兵士としての責務として、

いかに実力があろうと、君のような一般人の少女を盾にすることは許されない」


その矜持はわかる。


でも、一方でそれは無駄な犠牲を生みかねない。


「責務……それはわかります。それでも、それでは命を無駄に捨てるのと同じです」


「そんなつもりは……」


「命を賭けるのなら、もっと、重要なところでそうして下さい!」


「!」


兵士が言葉に詰まったのを見て、私は前に踏み出した。


「それにご心配なく、私は盾になるんじゃありません」


「え?」


「盾とは、その身をもって防ぐもの……私は一撃ももらうつもりはありません」


強いていうのなら、旗だ。


私は、進むべき道を示す目印となろう。

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