表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
230/1085

結晶の性質、役割の本質

改めて、結晶に触れる。


「……」


躊躇はあったが、これまでも何度か顔の辺りの結晶は砕いたことがある。


私は、結晶の一部を砕き、自分の手のひらサイズの結晶を取り出した。


「――」


この結晶は魔石に近い、魔石には空気を通すような性質はなかったはずだ――


「『エアロ』」


威力を最大限に弱めて、風魔法をぶつけてみる。


それでも、結晶に僅かに亀裂が入った、空気が通った形跡はない。


「……違う?」


損傷を負ったためか、結晶はすぐに粉々に崩れてしまった。


以前に結晶を取り除いた時もそうだった。


大元から離れてしまうと、すぐに崩れてしまう。


――――まるで、()()()()()ように――――



「!」



――()()()()()


つまりは、この結晶は単独で存在出来ない。


()()()()()()()()()――





セレナに寄生している――?






いや、そうではなく、そうではなく!

これがセレナのためのモノならば――



「だったら――」


かつて、セレナに出会った時のように、魔法で室内を水蒸気で満たした。


あえて、私の魔力の残滓が濃くなるように、調整した。


そして、セレナを覆う、結晶に触れて、魔力の流れを探ることで、空気の流れを見てみる――





そして、結晶は水蒸気を含んだ、外の空気を取り込み、セレナへと送り込み――


そして、害になるで、あろう私の魔力をセレナの体内から取り除き、結晶の外へと押し出していた。


つまり、この結晶は――






「まるで、生命維持装置…………あるいは、セレナの一部……セレナ自身、なの?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ