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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第3章 奴隷少女
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謝罪

「潰される前に潰す……当たり前の考えかたでは?」


「……意外にクレバーだな。悪党向きだ」


「今回は褒め言葉として受け取っておきます」


「褒めてんだよ。だが、本当に国がどうなるかわからねぇぞ?

公的事業にだって、奴隷が使われている案件だってあるんだ」


「知ったことではないです。真に救われるべき人が救われるなら、救わない国がどうなろうと」


「過激な思想だな」


「人として当たり前の感情だと思いますが」


私はセレナだけじゃなく、今も奴隷被害にあっている人々を助けたい、それだけだった。


「それより、そろそろ頭を下げてもらえませんか?」


「……ああ」


男はセレナに向き直り、額を床にこすりつけた。


「すまなかった。謝って許されることではないだろうが……」


「……」


「セレナ?」


「……どうしたらいいかわかりません。許すとか許さないとか、どういう言葉がいいのかも」


「無理に答えをださなくていいんじゃないかな」


「え?」


「許す必要はないと思うし、その気持ちを無理に消化する必要もないと思う。ただ、明確に奴隷商人達(酷いことをしたやつら)が頭を下げなきゃ、道理が通らないし、セレナも気持ちを解消したい時に困ると思うよ」


「クリスさん……そうですね」


「さて、そろそろ、憲兵が踏み込んでくる頃です。リストを出して下さい」


「……わかった。だが、どうするんだ?憲兵以外の手に渡ったところで握りつぶされない保証はないぞ」


「いえ、憲兵に渡しますよ。正規の裁きを受けさせるために」


「どういうことだ!?」


「それは、外に出た時にでも分かるでしょう」

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