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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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観察

片目でちらり、とセレナの様子を確認する。


結晶に覆われているのは、変わらない。


結局、魔石を撤去すべきか迷って、そのままにしている。


思えば、つくづくおかしな症状だ。


言い方はよくないが、こんな状態になって、まだ生きていることが不思議なくらいだ。


「……うん?生きてることが不思議……?」


私は立ち上がって、セレナの傍に駆け寄ってみる。


セレナは全身を結晶に覆われてはいるものの、それでも生きている。


結晶づたいに、呼吸の音も感じられる…………()()()()()()()()()()()




事の異様さに気を取られ、何か大事なことを見落としているのかも知れない。


確か、四日前のことだ。


初めは最低限、呼吸は確保できるように、顔の辺りの結晶は取り除いていた。


でも、結晶が頻繁に覆おうとすることで、いつの間にか、顔も全て覆われていた。


それに気付いた時、慌てて取り除こうとしたが、呼吸音が聞こえたことから、

下手に触れないようにしようという結論になった。




この結晶の中にありながら、セレナはそのまま生きている。


セレナの全身を覆う結晶に空気穴のようなものもないし、中が空洞という訳でもない。


それはつまり、この結晶は酸素を取り込み、セレナへと送り込んでいる……?

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