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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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調べものはなんですか

何か妙案があった訳ではないけど、じっとはしていられなかった。


駄目元で、私は図書館にまで足を運んだ。


『ポートピア』は港町ということで、海に関わる商業は盛んな街だ。


だから、という訳でもないけど、そこまで学業に力を入れるような街ではなかった。


故に、『ポートピア』は他の街……王都などにあった図書館とは比べるまでもなく、

それ以外の街で見た、どの街の図書館よりも規模は小さかった。


さらに、蔵書の多くは海に関連するもの……海洋生物についてや、造船に関わるもの、船乗りの指南など、

当たり前と言えば、当たり前かも知れないが、明らかに今必要としていない知識の本が大多数を占めていた。


それでも、探せば何冊かはあるもので、呪術の専門書、悪魔に関する解説、

かつて魔物が居た時に書かれた襲われた際の対処法が記載された物など、関わりのありそうなものは、

片っ端から借りることにした。






……そして、それから三日が経った。


「う~ん……」


借りた本を隅から隅まで片っ端から、読んでいったが結果は芳しくなかった。


そもそも、セレナの症状と合致するものが、全くなかった。


修練も休んで、睡眠時間も削って、読書に没頭したものの、得られたものは何もない。


加えて、そろそろリタ船長の言っていた討伐隊の結成も近い。


どうしたものか、と私は頭を抱えながら、椅子の背もたれによりかかった。

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