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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
219/1085

因果

「存在しないだって!?」


ちーちゃんは勢いよく、立ち上がった。


「なら、ワタシはなん……で……」


しかし、立ちくらみのように、くらっとしたかと思うと、再びその場に座り込んだ。


「ちーちゃん!?」


「……」


ちーちゃんは額を押さえたまま俯いていた。


「ちーちゃん!」


私は肩を掴んで揺さぶった。


「わた……シ、は……?」


「え?」


「なんて言おうとしたんだ……?」


「――」


ちーちゃんの記憶は未だ曖昧だ。


その思い出せない部分から、支離滅裂とも取れる言動になったと感じとれた。


「チヒロさん、大丈夫なんですか?」


私とは反対の肩をシンシアさんが掴む、

ちーちゃんは、額に当てていた手を、ずるり、と口に移して考える素振りをした。


「……いや、だとしても、だよ」


「え?」


「あれは確かに”悪魔の眼”の症状だった。それはつまり……」


「ちーちゃん?」


「……魔物が存在せずとも、その呪いは在るということじゃないかな?」


「っ」


「そうだ、”毒蛇の魔物”がいなくとも、

”毒素”が消えてなくなった訳じゃない……なら」


「……”呪いを使える魔物”がいなくなったとしても、

”呪い”そのものが消えた訳じゃない、ってことですか?」


「そう!」

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