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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第8章 呪われた少女
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”呪い”

「の、呪い……!?」


「ちーちゃん、なにを知ってるんですか!?」


「……」


だが、ちーちゃんは答えず、レナさんに向けて左手を突きだした。


「……!」


不穏なものを察知した私は、咄嗟に二人の間に立ちはだかった。


「なにを……するつもりですか?」


「……――……――」


「チヒロさん?」


シンシアさんも不穏なものを察知したのか、支える向きを変え、庇うような形になった。


「……そ、れは、魔に魅入られている、んだ」


「!?」


「この、ままだと……はぁ……はぁ……」


なんとか、言葉を紡ごうとするちーちゃん。

その額には脂汗が浮かんでいた。


「もしかして、チヒロさん……この場から離れたほうがいいですか?」


苦しそうにちーちゃんは頷いた。


「……すみません、リタさん。一度、別の場所で相談させて下さい」


「あ、ああ……いいけど、話を聞いた感じ、レナの目のことがわかったんだろ?」


ちーちゃんを見ると、伏し目がちに頷いた。


「それなら、アタシも聞かせてもらいたい。

それに、この状況……一度、収集をつけたほうがよさそうだ」

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