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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第7章 踊る少女
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底知れぬ才能

「……そ、そういえば、昨日のちーちゃんの演奏どう思いました?

私、楽器触ったことないので、よくわからないけど、すごく上手いと思ったんですけど」


「そうですわね……すごいと言うより、あり得ないですわ」


「え、どういうことです?」


「豊富なレパートリー……この世界の音楽も、()()世界の音楽も楽譜なしで吹ける。

……という時点で十分おかしいのですわ」


「そう言えば、毎回違う曲吹いてましたね」


「でも、それ以上におかしいのは、それを全部リコーダーで吹いたってことですわ!」


「え、どういうことですか?」


「リコーダーは、()()()の知る限り、限られた音階しか出せないはずだし、

同時に違う音は出せないのよ!?どうやって吹いてたの、アレ!」


「さ、さぁ……」


「身近な分、剣とか戦闘以上に訳のわからない才能ですわ……」


「そうですね、そう考えるとちーちゃんって多才ですね」


「多才……そうですわね、戦える・踊れる・演奏出来る」


「そう言えば、食事の準備の手際もいいですね」


「……どんなスペックやねん、ですわ」



やねん……?

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