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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第7章 踊る少女
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目覚めた感覚

ちーちゃんが演奏を始めると、シンシアさんは何かに気付いたように……


「あら、これは……」


と、呟いたが、私には何の曲かわからなかった。


「ふむ……では、ついてきて下さいね」


「あ、はい」


シンシアさんに合わせて、習ったステップを踏む、


そのステップの中で、曲に合わせた踊りを導かれつつも――


この動作はいわば表現だ。


必ずしも決まったモノでなくてもいい。



私は徐々に理解していった。




テンポを刻む中で、リズムに乗るということ、



決まった動作である必要はない。


それが、あの変幻自在の剣技に繋がるということを――




もっとだ。


もっと踊りたい――



この感覚を掴めば、またその先が見える。


追及すれば、するほど、底が見えない。


これはまるで、食だ。




踊りを通して、技術を味わい、吸収する。



――私は、踊りを通して、ちーちゃんを、シンシアさんを喰らっているようだった。



シンシアさんの滑らかな動き、柔らかな仕草――


ちーちゃんの鋭い所作、力強い立ち振る舞い――




私はもっと、欲しくなって、もっと、吸収し(食べ)たくなって、




もっと、もっと、もっと、もっと――――





二人とのダンスは夜更けまで、続いていった。

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