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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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歪み

「そんな……!?」


全てを見ていた、彼女は立ち尽くしたまま、呆然としていた。


「……く!」


やがて、決心したように二人が消えた場所へと走り出した。


「はぁ……はぁ……!」


そして、”その場”の前で立ち止まった。


「……やっぱり、これは空間の(ひず)み」


彼女は何故、そんなことがわかるのか、自分ではわからない。


だけど、目の前で塞がる、線のような黒い歪みを彼女は確かに視認していた。


「う……ぐ……これは、どう、したら…………」


鋭い頭痛が彼女の、脳を揺さぶる――





結論から言えば、彼女は対処法を知っていた。


正しくは知っていることを、知っていた。


だけど、今は思い出せない。


「どうして……わから、ない……の……」


それは彼女が封印されたから。


そういう、”シナリオ"だったから――












しかし――











時として、勇者は”決められた運命(シナリオ)”さえも覆す力を持つ――






「…………死を忘れるな(メメント・モリ)?わ……た……シは忘れている…………」




彼女の左の瞳は黄金色に光り始めていた。

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