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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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存在しない記憶

私達は宿から直接見える位置にならないよう、民家の影に隠れた。


「はぁ……はぁ……さっきのは一体……?」


得体の知れない恐怖に対し、私の心臓は跳ね、息が荒くなっていた。


「……空間、圧縮」


「え?」


「弾丸を起点として、銃口から放たれてから、

弾丸が他の何かに触れるのを合図に一定の範囲の空間を圧縮する……」


「知ってるんですか、ちーちゃん!?」


「……」


「ちーちゃん?」


「……なんで、こんなことわかるんだろ」


「え?」


「こんなの、誰にも教わってない……見たこともないはずなのに、どうしてこんな知識が……」


「ちーちゃん……」


事実として、ちーちゃんは、この世界に来てからの記憶を失っている。


しかし、ふとしたきっかけで、その記憶をこうして思い出すこともあるだろう。


ただ、その記憶そのものは彼女にとって得体の知れないものでしかない。


「大丈夫ですか?」


「あんまり……って言いたいところだけど、そんな場合じゃないよね。

クリスちゃん、どうするの?」


「向こうが襲ってくるなら、戦います」


「宿にいるセレナちゃん達は、どうするの?」


「あの――メメの口振りからは、私達が余計な事を知ったから、始末すると言ってるようでした。

それを考えると、優先すべきは私達……少なくとも、すぐに危害は加えようとはしないでしょう」


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