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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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彼女は何者か?

背後で扉が開く音がした。


「あちゃー、こんな穴開いてしまいましたか」


少女は、出来事の割に軽い口調だった。


「……」


「お怪我は……ないみたいですね。まぁ、これも料金設定内なので、勘弁して下さい」


「……あなたは何者ですか?」


私は振り返らずに、核心に迫る質問を投げかけた。


「え?」


「どうして、こんな村で暮らしてるんですか、()()()()()()


「どうしてって、生まれ育った村ですから」


「否定しませんでしたね、この村にあなたしかいないことに」


「……」


振り返り、女の子の顔を見ようとした。


しかし、逆光になって、彼女の顔を確認出来なかった。


「そう言えば、お名前、伺ってませんでしたね。何と言うんですか?」


「……?」


「答えられないんですか?自分の名前なのに」


「メメ、ですけど……」


「そうですか、嘘をついてごまかすつもりはないんですね」


「なんの話です?」


「この日記、失礼ですけど見させてもらいました」


私は表紙を見せて、そこに書いてある”メメ”の名前を見せた。


「私の日記……」


「この日記の日付……1000年前から始まってますね」


「……!」


「”試験管の中”の村。そこには、死霊ばかりの中で、

唯一、生きている者がいる……1000年以上も前から、ね」


「……」


「あなた、長い時間活動出来ないっておっしゃってましたけど、

それって日中動けないという意味ではないですか?」


「……どうしてそう思うんですか?」


「あなたが、日光に弱い不死者(アンデッド)じゃないかと、疑ってるんです」

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