サスペンスかホラーか……ギャグか
宿屋の前に馬車を止めて、降りた。
そして、辺りを見渡したところ……
「過疎地ってこういうところを言うのかな?」
「人っ子一人いませんね」
「暗くなったから、皆さんおうちに入ってしまったんでしょうか?」
「それでしたら、宿屋も閉めるかも知れませんね。早くチェックインしましょう」
……
馬車を繋いで、すぐに宿屋に入った。
中に入るとすぐに受け付けがあり、女の子がぼうっとしながら、座っていた。
「すみません?」
「……」
返事がない……まさか!?
「ちょっと、すみません!?」
私は嫌な予感がして、ゆすった。
女の子は反応なく、頭部をカクカク揺らしていた。
「まさか……!?」
村の状況といい……もしや、死んでいるのは?と、思った瞬間、女の子の瞼がゆっくりと開いた。
「あ……」
「……いらっしゃいませ」
「すみません、返事がなかったので……」
「いえ、眠ってしまってました。
……5名さまでしょうか?」
「ええ、そうで…………えっ、5?」
私、セレナ、シンシアさん、ちーちゃん……4人のはずだけど……この子は一体何を見て――
「あ、寝ぼけてました、4名さまですね」
「……はい」
雰囲気が雰囲気だけにやめて欲しい。
「うちは、小さな宿でして、全て一人部屋になりますが、よろしいですか?」
それしかないというのなら、仕方ない。
「はい、それでいいです」




