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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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剣士としての性

「でも、こんな重さなのに、ずっと腰に下げてるんですね」


「それは、だから、持ってないと不安なんだって」


改めてそう言われると、剣士としての本能のように聞こえる。


肉体としての本能はなくとも、精神としての本能は残っているのかも知れない。


「あれ、そう言えば、この剣……見せてもらいますよ?」


「あ、うん、どうぞ」


鞘を抜き、刀身を確認する。


思ったとおりだった。


「刃先が鈍くなってますね。手入れしてないのでは?」


なんでもそうだが、剣も使い続けることで消耗する。


故に手入れは大事なのだけど。


「え、そんなのわからないよ」


「まぁ……そうですよね」


記憶をなくしてからはそうだろうし、その前は催眠にかかり、戦い続けていた。


剣の手入れに回す暇はないと言っても、無理はない。


「じゃあ、丁度私も手入れをしようと思っていたので、一緒にやりましょう。やり方教えますよ」


「そ、そう?じゃあ、せっかくだし……」



結局、その日は剣の手入れをしたところで就寝した。


思った鍛錬は出来なかったけど、チヒロさんと打ち解けれたことは、悪くはなかった。


反面、チヒロさんの謎はより深くなった気がする。




…………これらの謎が解けるのは、まだ先の話だった。

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