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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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夜の鍛錬

夕食を済ませたあと、私は剣を握った。


イメージトレーニングでも、身体を動かしながら感覚を掴む必要があるからだ。


想像するのは、ラン兄さんではなく、私。


想像の私が打ち込む『無形の型』を破れなければ、ラン兄さんの『無形の型』は破ることなど出来ない。


そう思い、夜の闇の中、剣を振るった。


そして、10回立ち合い、気付いた。


私の『無形の型』でも、私は破る術を持たない。


同じく『無形の型』をぶつければ、相討ちには持っていけるが、それでは意味がない。


これを破ることが出来たのなら、『無形の型』の真意に近づけるかも知れない……


「クリスちゃん、まだ寝ないの?」


チヒロさんに声をかけられ、振り返った。


「ええ、少しは身体を動かさないと(なま)ってしまいます」


「そうなんだ、ここで見てていい?」


「それは構いませんけど……」


ふと、一つ案が浮かんだ。


「せっかくだから、相手してもらえませんか?」


また、チヒロさんと戦えば、何か得られるかも知れない。


「ええっ!?無理だよ、そんなの!!」


「でも、記憶を取り戻すきっかけになるかも、知れませんよ」


「それは……そうかも知れないけど、剣なんて、模造刀さえ握ったことないんだよ!?」


「記憶はそうでも、身体は覚えてるかも知れませんよ?」


「……じゃあ、試すだけね。竹刀とかあるの?」


「いえ、ないので、それで」


私はチヒロさんの腰に下げてある剣を指さした。


「え、本物で!?」

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