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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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馬車での話題

「うーん……むむむ」


私が唸っていると、チヒロさんがシンシアさんに耳打ちをした。

ちなみに、手綱はセレナが握っている。


「あの、クリスさんは何をやってるんですか?」


「イメトレですわ。邪魔はしないように、極力話しかけないであげてください」


「あ、はい……」


チヒロさんはすぐに押し黙ってしまった。


どうやら、やることがなく持て余しているようだった。


「そう言えば、チヒロさんって」


「はい?」


「あだ名はちーちゃん、でしたか?」


「あ、わかります?」


「ええ、”チヒロ”からのあだ名は、”ちーちゃん”か”ちぃ”辺りと相場は決まってますわ」


「あはは、確かに」


「……シンシアさんが、愛称のことを言うのは珍しいですね」


セレナが手綱を持ったまま、会話に参加してきた。


「あら、私は別にタブーにしてる訳ではなくてよ」


「そうなんですか?」


「ええ、呼ばないだけで」


「聞いといて、呼ばないんですか……」


「単なる話題ですわ。そう思うなら、セレーナさんが呼んではいかがかしら?」


「え、でも、チヒロさんはクリスさんよりも年上ですし、ちゃん付けは……」


「あ、別に気にしませんよ」


「そうなんですか?」


「新参者ですし」


「……芸人のような事を言うのですね」

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