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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第6章 崩壊少女
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それからの先

それから……



チヒロさんが状況を飲み込むには時間が必要だった。


しかし、飲み込めたところで、彼女には今後のアテなどなかった。


故に案の定というべきか、とりあえずではあるが、私達の旅に同行することにした。


エル兄さんに任せることも出来たけど、


私自身に、症状を悪化させたのではないか、という負い目があったし、


元々、同行者のいる私が受け入れるほうが、単独であるエル兄さんよりも容易さがあった。






……




そして、街を出る朝――




「次の目的地はどこなんだ?」


そんなことをエル兄さんに聞かれた。


「また南下しようと思います。その中で一番近い街は……」


「アルの兄貴を探すなら、他国に行ったほうがいいぞ」


「……え」


「この国の情報は王都に集って、ランの兄貴の耳に入るだろう。

だが、何年経っても音沙汰ないってのは、この国にいる可能性は低いだろう」


「……あ」


確かに考えが足りなかったかも知れない。


「お前……多分、一人で探そうとしてるだろ。他のきょうだい達も手を回していることを忘れるな」


「そ、そうですね……」


思えば、私はしらみつぶしに街から街に、と回る気でいた。


その方法でも見つかるかも知れないが、果てしなく非効率的だ。


余程運がよくないと、何年、何十年もかかるだろう。

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