表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
120/1085

口撃

「はぁ……はぁ……くっ!」


なんとか息を整え、剣を構えなおした。


冷静にならないといけない。


元から真正面からやって、勝てる相手じゃないんだ。


その上、からめ手を使ってくるなら、こちらはそれ以上に頭を使う必要がある。


「……布で戦うなんて、出来るんですね」


私は探るように言葉を投げかける。


現状、最重要視するのは、エル兄さんとの間合いだ。


その間合いを見極め、仕掛けなければならない。


「お前が知らないだけだ。布を使った武術は、いくつか流派がある」


エル兄さんが間合いを詰める。


「そうですか、そんな武術にも精通しているんですね」


詰められた、間合いを離すように後退する。


「『泥棒猫』の特性を活かすためだ」


エル兄さんは、間合いを詰めず、”待ち”に入った。


「なるほど、変幻自在の武器に対応した、変幻自在の武術といったところですか」


今度はあえて、間合いを詰める。


仕掛けてくるなら、同時に突っ込むつもりだったが、エル兄さんは動かなかった。


「……」


「流石は『戦闘の達人(バトルマスター)』ですね……他にも特殊な武器を扱えるんですか?」


「それで舌先三寸で、動揺を誘ってるつもりか?」


「っ……!」


「お人よしのお前には無理だよ、そんなことは」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ