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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第3章 奴隷少女
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街へ降りる方法

私は山を巡り、薬草になる野草を収拾した。


「後は街で必要なものを……」


しかし、少女は疫病にかかっている。


完治するまでは街に連れていかない方がいい。


でも、このまま、山に置き去りにするのはそれはそれでよくない。


野生動物に襲われる危険性があるし、傍にいないと容態が急変した時、対処できない。


「……よし!」




……





私は少女を背負って、イワノフさんの果物屋に来ていた。


「イワノフさーん!」


「お嬢ちゃんか、久しぶり」


「あ、近づかないでください!」


「えっ」


「お金をここに置いておくので、言ったものを投げてください!」


「な、なんで、そんな真似を?」


「この子、シャフイン病にかかってるんです。魔法で空気の層を作り続けているので、空気感染はしないと思いますが、近づくとうつるかも知れません」


「……そ、そうか。ところで、お嬢ちゃん、剣士だよな?どんな魔力してるんだ?」


「これくらい普通ですよ?」


他のきょうだい達なら、近づいても感染しないよう、完全遮断できるだろう。


正直、私の力量不足だ。


「そもそも、お嬢ちゃんは大丈夫なのか?」


「何がです?」


「疫病なんだろ、その子」


「私は”免疫力(めんえきりょく)”を持っているので大丈夫です」


「えっ……えっ?」


「疫病に耐性があるってことです」


「そ、そうか……まぁ、お嬢ちゃんなら、そうかもな」


イワノフさんは何故か遠い目をしていた。

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