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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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未熟さの中身

「どうして、そんなことが言えるんですの!?」


シンシアさんはなおも食い下がった。


「今回のこともそうだ。下手にクリスが首を突っ込んだばかりに、この子は倒れた」


「……」


「そんなの、クリシュナさんが居なかったとしても、どうなったかなんて、わかりませんわ!」


何も言えない私に変わって、シンシアさんが強く訴えかけた。


「それに今回だけですわ!私はクリシュナさんに……クリシュナさんがいたから、救われたんです!」


エル兄さんは首を振った。


「そちらの事情は知らない。だが、クリスは判断を間違えた。その点において、未熟だと言えるだろう」


「……間違えたんじゃないんです」


そう、呟くように言ったのはセレナだった。


「……」


「クリスさんは、正しい判断が出来ていました。でも、あの占いで……あの老婆に誘導されたんです」


「そ、そうですわ!クリシュナさんは元々はこの件には関わらないと言ってましたわ!」


「……そうか。それなら、尚更だ」


「ど、どうしてですか!?」


「単なる未熟ならば、成熟による克服も可能だろう。

だが、クリス。

お前は他者の悪意に鈍感なんだ。だから、騙され、誘導された。

お人よしだと言ってもいい。また、騙されるぞ、お前」

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