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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第3章 奴隷少女
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応急処置

「なにを言ってるの!?このままだと死んじゃうよ!?」


「……もう、助かりません」


「いいえ!助ける!!」


ありったけの気功を込めて、少女の身体へ押し込んだ。


「うっ……あぐっ!!」


「少し苦しいけど我慢して!」


「ぐっ!……かふっ!!」


少女の口に血が堪る。


「苦しいなら吐きだして!悪い血だから!」


「あなたにも……うつる……」


「今は自分の心配だけをして!」


少女は横を向いて、血を吐き捨てた。


「もう……少しで……!!」


最後の一押しを押し込むと少女の身体は跳ねた。


「うっ!……はぁ……はぁ……」


「これで、応急処置としては充分なはず……気分はどう?」


「……ありがとうございます。でも……この病気は治らないんです……」


「そうかな?みたところ”シャフイン病”だね。

それなら、治療薬が確立されてるからちゃんとした治療を受ければ治るよ」


「!?……お医者様なんですか?」


「あ、いや……ちょっと薬学をかじっててね」


「だとしても……無理です。わたしは身寄りのない元奴隷なんです。治療費なんて払えません」


「……そうなんだ」


私は考えを巡らせた。


そして、結論を出した。


「じゃあ、私がなんとかするよ」


この少女を救うことは可能だと。


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