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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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何故、少女は戦ったのか? 後編

「『ミバロウカ』は、狼を模倣した魔法生命体――使い魔を生み出す魔法だというのは見たはずだ」


「はい」


「だが、その本質は召喚魔法でもあるが――幻惑魔法だ」


「幻惑……!?」


「それで、わかっただろう?この子は正気ではなかった」


「……最初に会った時から……だから、私も敵だと思って……?」


「……『ミバロウカ』は、”終末の獣”を模した魔法だ。

牙には幻覚作用があり、あの”狼”や周りの生物を”終末の獣”だと思わせる」


「”終末の獣”!?それって、勇者の伝説にある……!?」


「ああ、世界を喰らい尽くすという、魔物と言うよりは”災害”に近い存在だ」


「……」


「術者の魔力が尽きない限り、無尽蔵に湧き出る”狼”を相手に戦い続けてたんだろう」


「この子はずっと戦い続けていた……!?」


「『ミバロウカ』自体は夜にしか使えない魔法だ。

だが、その効果は一日続く」


「最初に会った時、昼だったのに、襲ってきたのはそれが原因なんですね……」


と、口にして、何か違和感があった。


「『ミバロウカ』への一番の対処は、”狼”を相手することではなく、術者を直接倒すことだ」


「じゃあ、エル兄さんは、その術者を見つけだしたんですね」


「ああ。憲兵達に引き渡した」


「術者は……どこにいたんですか?」


「……お前達はオレより、早くこの街に着いたんだよな?」


「え、あ、はい。昨日着きました」


「街を見回ったか?その中でおかしなものを見つけなかったのか?」


「え……?











あっ……!」

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