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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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超常現象

「しっ、シンシアさんっ!!居ますか!?」


少し待ったが返事はなかった。


今、私の旅の仲間で、応答が出来るのはシンシアさんと蝶だけだ。


蝶が返事出来る状態なら、性格的に聞かなくとも応えるだろう。


つまり、私の声が届く範囲にはいないか、或いは……


「っ……!」


私は不吉な想像に首を降った。


そもそも、こんな街の真ん中でそんな事が起こっていいはずがない。


そうだと思いながらも、私は居ても立っても居られず、近くにあった扉から外に飛び出した。


出た先は長い廊下、窓から見えた風景に見覚えがあった。


ここは来た時に見た旧校舎の中だった。


「……なんで、こんなところに」


元いた本来の校舎と、旧校舎は繋がっていない。


用もなければ、こんなところに来るはずがないのだ。


「……とにかく、現状の把握をしないと」


元の校舎に戻ってみよう。


馬車がそのままなら、ちーちゃんやセレナはそこにいるかも知れない。


手っ取り早く外に出ようと窓から出ようとした。


「……?!」


窓が動かない。


単純に鍵がかかっているとか、古くて滑らないとかそう言うのではない。


まるで、壁。


それは窓のように見える壁で、そもそも開けるという機能がないようだった。

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