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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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狂信者

「それが神の御心、お導きですから」


さも、当然かのようにマリィさんは言ってのけた。


「っ……神さまが、そう仰っている、と?」


努めて、変な刺激を与えないように丁寧な言い回しを心掛けた。


聖教会は聖魔力という存在もあって、ほぼ全ての国において影響力を持つ。


しかし、その本質は宗教だ。


故に宗教狂い特有の常軌を逸した存在も生まれえる。


私はマリィさんにその臭いを感じた。


「そうです。

神様は私の心に語りかけてくれました。

お姉様を元の道に戻すように、と」


「……」


マリィさんは心の底から信じているようだった。


……自身の願望を肯定するために。


神の心なんてあるとしても、私ははかることは出来ない。


しかし、それでも『聖なる盾』として芽吹いた才能を、その道を諦めさせてまで、

『聖女』の資格を失った元の道に戻そうとするのが、

神の意志だとは思えない。


「なので、再度お願いしますわ。

ご協力頂けませんか?」


「っ……」


マリィさんは曇りのない目で私を見ていた。

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