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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
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強者の驕り

リオ姉さんは首を横に振った。


「わからない……というか知らないと言った方が正確ね。

わたしは……アル兄さんとのパーティから途中離脱したから」


「えっ……どうして……なんですか?

自信を失った……からですか?」


「それもあるけど、主な原因は負傷離脱ね」


「負傷……リオ姉さんが?」


「油断……慢心していたんだと思う」


「?自信を失っていたのに、慢心、ですか?」


「そう、自分はパーティの中で落ちこぼれだと思っていた。

でも、それでも、全体の中では上澄みで、並の相手やモンスターには負けないと思っていた。

それが慢心だったとは気づかずに……」


「……!」


「きょうだい達以外にも達人はいるし、

巨大な力を持つモンスターもいた。

火吹き竜と戦った時、わたしは負けるはずがないと思っていた。

事実負けなかった。けど、竜が尻尾を振り回した時、目測を見誤って、無防備な横腹に直撃を受けたの。

アル兄さん達が言っていたんだけど、火吹き竜はあえて、射程距離を短く見せて、相手を見誤らせる"技術"を持っていたって……

他のきょうだいは気づいていたけど、わたしは気づいていなかったの」


まるで、自分のことを言われているような気がした。


私も同じような認識を持っていた。

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