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いなくてもいい子
「そうよ。
ショウ兄さんはスピードだけなら、アル兄さんに迫れたし、
多種多様な技術でサポートは万全だった。
エレナ姉さんは魔法の天才で、一瞬の最大火力なら、
アル兄さんの一撃にも届いていたし、
あの時点で新しい魔法の開発を独自に行って、
それが旅の役に立つこともあった」
「……リオ姉さんは違うんですか?」
「わたし?わたしは、ただのヒーラーよ。
正直わたしじゃなくてもよかった。
聖魔法は治癒の能力に優れる分、火力はどうしても一段落ちたわ。
……まぁ、わたしの実力不足かも知れないけど」
「それって……パーティが追い込まれるほどのダメージを負うことが少なかったから、ヒーラーの活躍の場が少なかったんじゃ……」
「そうね、そういう側面もあるかも。
だとしても、わたしがアル兄さんのパーティでお荷物だったといつ事実は変わらない。
傷を負っても、各々が自力で回復することも多かったし、
わたしより先にアル兄さんが治してくれてたこともあった」
「じゃあ……それが原因で、『聖女』の道を諦めたんですか?」




