表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第14章 邂逅する少女
1064/1085

単刀直入

再び学長室に戻ると、マリィさんが手慣れた様子でお茶を淹れ始めた。


「あの……いいんですか?お茶まで飲むとなると10分では戻れないのでは?」


「ああ……あれは騎士見習い達の手前そう言ったまでだから」


「そうですか……」


そうやり取りした中で、マリィさんがす……っとお茶のカップを私達とリオ姉さんの前に置いた。


そして、ティーポットから、それぞれのカップへと紅茶が注がれた。


「ありがとう」

「ありがとうございます」

「あ、ありがとうございます……」


マリィさんは微笑むと、下がるように私達から離れた。


「それで、質問とは?」


そう聞くと、リオ姉さんは紅茶に口をつけた。


私は、注がれた紅茶を見て、意を決して聞いた。


「リオ姉さんは、どうして『聖騎士』を目指したんですか?」


「うん?どうして?」


「正確には、お母さんの『聖女』を継ごうとせず、どうして、近しいとは言え、別の道に進んだんですか?」


「……そうか。そうだね……」


リオ姉さんは窓の方を見た。


遠い目をしていた。


「わたしは『聖女』にはなれない。そう感じたから、かな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ